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ファーロの極薄財布のレビューと感想!

ファーロ
ファーロと言えば極薄の皮革を使用することで有名な国産ブランドです。ファッション誌に載るアイテムも多く、職人たちが一つ一つ作り上げる靭やかで美しい財布は必見です。

ファーロの定番アイテムとして挙げられるのが「SPERIO FIN-CALF(スペリオ フィンカーフ)」ですが、今回はカーフはカーフでも「Athena(アテナ)」と呼ばれるシリーズの財布をご紹介致します。

個人的にはスペリオフィンカーフを手にしてみたかったのですが、今回は以前使用していたということで知人の女性から譲り受けたレッドカラーの「AGLIA ATHENA(アリア アテナ)」を見ていこうと思います。適度に使用されたファーロの財布にはどのような特徴があるのでしょうか。

取り扱いブランドであるファーロについて詳しくは下記のページでご紹介しています。

シンプルかつミニマルデザイン

ファーロの財布がビジネスマン・フォーマルなファッションにマッチする理由は「薄い造りだから」だけではありません。もう一つの理由に、シンプルを極めたミニマルなデザインが高い評価を受けています。
オンラインストア等で商品を見てみるとわかりますが、鞄や財布を始めとしたファーロのアイテムはミニマルな無駄な装飾のないシンプルなデザインがほとんどです。そのため、カーフレザー等の革自体の良さが引き立つことにも繋がっています。

それでは、実際にファーロの財布を見ていきましょう。
ファーロ財布
カラーはレディースにピッタリのレッドです。画像では少し薄暗く見えますが、実物はとても明るいビビットな赤色をしています。白いステッチがL字に這っており、フィンカーフではないのでツルツルとした表面のカーフレザーが特徴的です。正に無駄がないデザインです。

ファーロ財布
財布を開いて見てみましょう。
このアリア アテナは小銭入れのない純札入れの二つ折り財布ですので、ファーロの中でも最も薄い作りの二つ折り財布です。お札自体はそれほど多くは入らず、余裕を見て紙幣は10枚くらいにしておいたほうが良いでしょう。両側にカードポケットが配置され、謙虚に小さめなロゴが左下に刻印されています。
外側同様にステッチは白色です。

ファーロ財布
ファーロの財布はフィンカーフを初めとして素材にカーフを使用した財布が多く、このアリアアテナもカーフが使用されています。柔らかすぎず硬すぎないのですが、靭やかなコシ・柔軟性のある財布です。

ファーロのロゴ
「ファーロ」とはイタリア語で「灯台」を意味し、その灯台のロゴが刻印されています。

1mm以下のカーフレザー

1mmにも満たないパーツ
ファーロの定番となっている素材として0.4mmまで漉いたカーフレザー。これを貼り合わせて出来たパーツは1mmにも満たないとても薄いのパーツとなり、ファーロの極薄財布が誕生します。

薄い財布
上から見ればわかるでしょうか。極端に折り曲げて使わなければ薄くてもコシのあるファーロの財布。財布の一番厚い部分であるコバ部分でも非常に薄いパーツで構成されていることがわかります。

ファーロの薄い財布
お札部分を見てみると非常に薄いのがわかります。一見ペラペラで耐久性に心配がありますが、触ってみると非常に柔軟性があり、靭やかなコシがあるのがわかります。

ファーロの財布の多く薄い財布として知られており、スーツのシルエットを崩さずビジネスマンの強いパートナーとして非常におすすめできる財布となっています。
本ページでは現在はもう発売されていない「アテナ」という二つ折り純札入れを紹介していますが、メンズ向けには圧倒的に黒の長財布がおすすめです。

FIN-CALF(フィンカーフ)

フィンカーフ
ファーロ財布には極薄財布と伴って代表的なシリーズ「フィンカーフ」シリーズがあります。フィンカーフは前述同様に非常に薄い作りとなっており、水染めされた透明感のある表面が特徴的です。また少数の職人にしか許されないという手揉みにより生まれるシボは最高級の名に相応しい表情を見せてくれます。

職人の業が作る耐久性

薄くスマートなのはわかりますが、それに伴って耐久性はどうなのでしょうか。薄いからと言ってそのまま耐久性を低下させていたら本末転倒ですが、もちろん、その心配はありません。各所で光る日本の職人たちの業がファーロの財布を堅牢なものとしています。

ベタ貼りが生む靭やかなコシ

前述の通りファーロの革は0.4mmもの薄さまで漉いており、耐久性には少し心配が残ります。それを克服するのが「ベタ貼り」という技法です。0.4mmもの薄さに漉いた銀面同士の革を2枚に貼り合わせることにより丈夫で靭やかなコシのある一つのパーツとなります。
二つの革を皺や浮きが出ないように均一に糊付けする技術は高度な職人にしか出来ないものでファーロの技術の高さが伺えます。

コバ磨き

ファーロのコバ
耐久性も然ることながら見かけも美しいのはファーロのコバです。革財布には経年変化がつきものですが、革自体が経年変化する毎に財布の各所にもダメージが蓄積されていくものです。ファーロのコバは顔料を塗らず古くからの作業で時間を掛けてしっかりとコバを磨いているため自然な飴色な艶があるコバが生まれます。

カードポケットのコバ
特筆すべきは全てのパーツをひとつひとつ丁寧に磨いているということです。他ブランドにおいてもカードポケット部分の革の端は織り込んだり、切りっぱなしが多い中、綺麗に磨かれているのがわかるでしょう。この丁寧さこそがメイドインジャパンの象徴と言っても過言ではありません。

ファーロのコバ
剥がれたコバ塗り
弱いコバではメンテナンスを怠るとすぐに剥げてしまう原因となってしまいます。よく見られる単にコバに塗料を塗ったものでは、乾燥やダメージにより塗装がひび割れしてしまったり、剥げてしまうことがよくあります。。

使い勝手・評価

それでは実際に使ってみた感想と各所の使用感を見ていきましょう。

カードポケット
カードポケットは8つあり、クレジットカードや運転免許証がそれぞれ一枚入る程の大きさです。
ファーロの財布は耐久性もあると前述しましたが、革自体はそれほど固い作りではありません。カードポケットはいい例で、カードを詰め込みすぎるとカード跡が残ってしまい、カードをしっかりとホールドできない緩さが生じてしまいます。注意点としては、財布とどうように中身もスマートにすべきです。1つのカードポケットに1枚のカードを厳守しましょう。

フリーポケット
カードポケット裏にもフリーポケットが二つ用意されています。

次にお札入れ部分です。
ファーロのお札入れ
お札入れは2つ付いており裏地は渋いブラウン系の色となっています。お札入れの高さには何の不自由もありませんが、お札を10枚以上入れるのはおすすめできないくらい容量に余裕はありません。
ファーロの薄い財布では、ラウンドファスナー長財布のようなレシートやメモを入れるといった使い方は不向きです。あくまでも必要最低限のものを入れる必要がありますが、それも理にかなっているようなカッコよさがあります。

さて、いかがだったでしょうか。
あまり知名度の高いブランドではありませんが、海外ブランドはもちろん、他の国産レザーブランドよりも非常に丁寧に作られているという印象のファーロ。ビジネスマン・フォーマルに合う財布として人気の高い財布ですが、その要素を除いたとしても持っていることを誇れる素晴らしい財布です。

今回は知人のレディース財布をお借りしましたが、是非ともファーロの代表作品であるスペリオフィンカーフを購入しようと考えている著者です。

また本ページで紹介した「AGLIA ATHENA(アリア アテナ)」。この製品は生産終了となっているようで新しいタイプの財布が出てきています。

AMARO(アマーロ)

AMARO(アマーロ)

本ページで紹介した財布に最も似ているのがこのアマーロ。2枚のカードと少量のお札のみを持ち歩けるスマートを極めた財布。普段使いの財布の他に持つことを推奨されており冠婚葬祭などで洋服のシルエットを崩すことなくお金をスマートに持ち歩けます。
価格23,760円
素材牛革

ASTI 2 FIN-CALF

ASTI 2 FIN-CALF

ファーロの定番であるフィンカーフを使用した二つ折り財布。こちらは小銭入れも付いているオーソドックスな作り。0.4mmまですいたカーフレザーを使用しており、極薄財布の名に相応しい財布です。
価格38,880円
素材牛革